
とうとう2月最後の講座が終わりました。
今日は外部講師として、富山大の岩岡先生に講演していただきました。
岩岡先生の紹介は大変長くなってきますので、ここは簡潔に・・・
現在は富山で教鞭をとっていらっしゃいますが、以前は東京女子大、そしてわが社のY氏の母校でもある国立リハビリテーションセンター学院でも指導されたご経験があります。そこで、虚弱高齢者・身体障害児の機能的身体自立におよぼす身体活動・運動の影響と、インクルーシブな身体活動の啓蒙・推進を行っていらっしゃいます
本日は、その経験を踏まえビデオやゲームを交えながら
「地域を拓く身体活動の可能性~みんなのダンス・フィールドの活動事例を中心に」を講義していただきました。
もともと明るく、やさしい印象の先生で、参加者のみなさんも楽しそうでした。
話は2部構成、
前半は「“からだを動かすこと”についての基礎的な理解 」、
後半は「 “からだを動かすこと”を介しての活動が持つ可能性~事例を通じて~」でした。
逆さめがね(左右が逆に見える)を体験し、文字を書いたりキャッチボールをしたり。つい思いがちな「見えるから動ける」という単純な誤った認識を、体験を通じて理解しました。動くことのベースには、視覚や聴覚、臭覚、深部体性感覚などの知覚とそれにからだでの動きが結びついた運動空間が必要であり、その運動空間は小さいときからの生活体験や身体活動の体験を通して形作られてくることがわかりました。
そして岩岡先生は、からだでの表現やコミュニケーションについて研究や指導をされていた西先生と共同で、それならば、「からだ」や「からだを動かすこと」を介して、他者と共感的に理解しあえないかということで、「地域で障害のある子どもと地域の障害のない子どもと一緒にダンスを通じて楽しい活動ができないか」と、最初は6人で、からだや動きで自由な創造と表現を楽しむ活動を開始しました。その活動は10年たった今、60人にも上る参加者がいるそうです。すごいですね。
私自身驚かされたのは、メンバーの一人当時は障害児の男の子が、最初はダンスなんてと恥ずかしがっていたのに、だんだんと学校の先生たちに指導したり、隣の学校で紹介活動をしたりしていることでした。本当に、日本でもこのように元気な障害児の活躍や、インクルージョンを実現しているというのは、すごいなと感動しました。
またほかに、おむすび登山会の紹介をしてくれました。
これは、元養護学校の教員の方々が中心になって始めた知的障害児を連れての登山活動で、それを支えるさまざまな人たち「登山サークル、大学生、父親、専門家などなど」とのつながりや、協力内容の説明があり、大変興味深いものでした。
現在おむすび登山会は、学校の枠では制限もあり、教員は職を辞して障害のある子どもたちの自然体験を支援する組織を立ち上げ、必要な資格をとり、今でも10年以上継続して活動しているとか。
非常に興味深いものでした。今年は、屋久島に登られる・・・予定だそうです。(われわれもこうしたレク活動、ぜひいつか、やってみたいものです。)
最後に岩岡先生、地域ということに着目し、簡単に私たちが行ったCBR(Community based Rehabilitation/ 地域に根ざしたリハビリテーション)の考え方と、意義を紹介してくださいました。
来週の私の講演にもつなげていただき感謝しています。
ありがとうございました。
また、休憩中に行う予定であったゲームですが、参加者の皆さんも協力、協調してチャレンジ。
かなり盛り上がってしまいました。10人がひとつのおもちゃを運ぶ(実際にこのおもちゃは奥が深く、2人から30人までが遊べるようなものもあるということでした=今回はMax10名ですが・・・)ゲームなのですが、そのバランスをとるのが難しいものです。教室の皆さんが一つになった!?貴重な一瞬でした。ぜひあのおもちゃ、われわれもほしいものです。(かなり高価!!)
でした。
最後に皆さんにも「あと1ヶ月ですので、ここはもう少し知りたかったとか、教えてほしいことがあれば次回までに考えておいてください」と付け足しておきました。もちろん、できる範囲でお答えします!ということでお話しましたが・・・(笑)
さまざまな背景を持つ皆さんです。でもできるだけ最善を尽くしてあと一ヶ月努めていきたいと思っています。
とりあえず
TAKIMOTO
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