
暦もはや3月。当初は、12回(延べ18コマ)は長丁場だと思いましたが、それなりに、時間のたつ早さに驚くばかりです。今日の講演は、横浜市緑区社会福祉協議会の高橋さんから、「地域における社会福祉協議会の役割とボランティア人材の役割について~知ってください、あなたに身近な社協~」と、わたくしTAKIMOTOが「海外のボランティア活動とは、~シリアの実践の紹介~」を紹介しました。
高橋さんは、物腰がとても柔らかな方で、独特の雰囲気があり口調もゆったりと穏やかでした。
(自分はつい早口になってしまうので、少し反省・・・)
社会福祉協議会(通称「社協」)は、社会福祉法人の組織で、公務員とは異なっています。そこで、法律などでカバーできない高齢者、障害者、女性や子ども、貧困者などの社会的弱者を支援するための「民間の社会福祉団体」です。個別のニーズは「社協」で、との考え方で、地域住民のニーズに基づいて実施されると解釈していいということでした。合わせて、「福祉というものは行政ばかりに頼らないで自分たちでも考えていこうよ」と、地域住民の声に基づいた活動を展開・支援しようという方向性です。
社協の事業は、①外出支援サービス・送迎サービス ②権利擁護事業 ③各種貸付事業 ④障がい児・者への支援 ⑤共同募金・年末助け合い事業など、多様な活動です。特に今回は障害者のためのボランティア講座ですので、、障害者のボランティア事業推進ついて、お話していただきました。「社協」の立場としては、「ボランティアをやってみたい方」と「ボランティアにお願いしたい方」のコーディネートを行います。また、講座(ニーズに応じた)を開催したり、ボランティア活動を支援するということで、保険の窓口や助成金の窓口も担います。ほかには、福祉機器の貸し出しや啓発活動の支援や講演会なども行います。ボランティア希望者は多いけれど、保育や高齢者のお手伝いは多いものの、障害者のニーズのマッチングは4割しかない、ということで、社協でも問題意識を持っていらっしゃいました。
私自身、リソースとしての社協を知るいい機会となりました。そして社協が、もっともっと地域に根ざし、いろいろな人が気軽に利用できるように身近になることを期待します。
そして次は私TAKIMOTOの番。
「海外ボランティア」としては、代表的なJICA(国際協力機構)の一事業の青年海外協力隊と、民間のNGOで障害者支援で有名な、AAR(難民を助ける会)を紹介しました。ボランティアとして直接現地で活動するだけでなく、AARやほかの団体などでは、ボランティア会員として会費を納めて応援したり、現地のものをフェアトレードを通じて購入して活動を支援するなどさまざまなであることも加えてお知らせしました。
次に具体的な実践例として、私自身がかかわった「シリアCBR(Community-based Rehabilitation、地域にねざしたリハビリテーション)活動」を紹介しました。みなさんアラブ諸国のことをあまりご存じないので、アラブ文化も伝えたいと思い「アラビア料理」や「衣装」なども合わせて写真でお伝えしました。
具体的な活動ですが、「障害者と地域住民の主導」により、農村部の社会セクター(学校、保健所、青年団や婦人団、役場、主婦や学生、宗教)と協力して、誰もが住みやすい村づくりをめざして、トレーニングや、関係機関の調整などを行いました。要するに、使える既存のものは何でも使いましょう、の精神です。具体的に写真とDVDを通じて、各活動を見てもらいました。みなさん、このCBRは新しいことでしたが、大変真剣に聞いてくれました。
「障害問題は社会にある」という意識のもと、啓発活動やイベント、小学校での活動などにも重点をおきました。そこで、最後には、子どもから大人まで、そして障害のあるなしに関わらずスポーツや文化活動を行ったことを紹介しました。その一つとして、レクゲーム「変則ボッチャ」も体験してもらいました。(ボッチャを知りたい方は次を参照;http://boccia.gr.jp/)少し重みのあるボール操作は案外と難しいものです。皆さん楽しんでいらっしゃいました。
TAKIMOTO
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