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2009年1月19日月曜日

コミュカレ講座第2回 1・17



とうとう2回目も無事に終えることができました。前回お休みだった二人の参加者もお見えになりました。今日の講師は、自立生活センター・日野事務局長の秋山浩子さんである。
秋山さんは筋ジスの障害を抱え、一時は寝たきりで自宅か施設しかないような限られた環境におかれていらっしゃったが、縁あって日本でも最初の障害者の自立生活センターである八王子のヒューマンケア協会に相談に行ったのがことの始まりで、今ではリーダーとして日本全国、さらにはJICAの仕事やJIL(全国自立生活協議会)の関係で、タイ、マレーシア、フィリピン、パキスタン、そして韓国と活躍の場を広げている。

個人的に私と彼女の出会いは、タイである。
徐々に関心の高まっていた自立生活の概念、2002年私がまだJICAの研修員で、
タイに研修に出ていたことの話である。そこには3名の重度障害者(車いす利用)が講師として元気に指導されていた。正直私も圧倒された…。よく話よく食べ、よく飲み・・・。
そんなことから出会った私たちであるが、今もなお親交を深める日々である。
という前置きはこれくらいにして。

参加者にとって、秋山さんのような活動、さらに仕事も生活も自立をしているということはかなりセンセーショナルだったに違いない・・・。
参加者の皆さんも、「本当に元気な方ですね」と話すほど・・・

まずは参加者の皆さんへ、秋山さんから自己紹介、彼女がどのような病気で寝たきりの生活から、
自立していったのか?というお話や、彼女の長いライフストーリーを語ってもらいました。
そして、今度は逆に秋山さんから参加者へ「皆さんの自立とは何ですか?」
参加者の皆さんにピア・カウンセリングのルールのひとつとして「誰もがみな平等で、かつ時間などを分け合う」ということから、参加者には1分の余裕が(笑)与えられました。
本当にお一人、お一人いろんな自立感がありますね。
「生活の一通りができる」
「社会・経済的自立」
「子どもの自立」
「周囲の協力を得たりして、自分の生活を行うこと」
エトセトラです。

答えはないですね。でも秋山さんは、
「自立生活でいう障害は、自分のことは自分で選択肢、決定して自らの生活を成立させること」
でした。その後は地域で自立した生活を送る障害者の皆さんのビデオを紹介していただきました。
それぞれ、自分の選択で最初は周囲や家族の反対を得たとしても、最終的には自分の意思を実現し、生き生きと暮らす様子が伺えました。
そのあとは、こうした障害者の自立生活を支援する「自立生活センター」、そして障害者の権利を擁護するための運動体としての役割を紹介していただきました。
参加者のQ&Aも行われ、それぞれ意見を聞かせていただきました。
最後に補足として「障害者の求めるボランティア像ですが、押し付けない人、障害者の思っていることをきちんと実現してくれる人」「独りよがりでない人」と、われわれにも耳の痛くなるような助言でした。

皆さん熱心に耳を傾けられていました。
秋山さん、貴重な時間をありがとう。
参加者の方にとっても貴重な時間ではなかったかなと思っています。
TAKIMOTO

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