
今回は場所を移し、横浜市青葉区で実施されている「あおば おもちゃの広場」<http://www.aosha.jp/kosodate/toy.htm>の活動場所での講座でした。
あおばおもちゃの図書館は、横浜ラポールの出張図書館として立ち上げ、本年で8年立ちました。
立ち上げ者は今回の講演者でもある、池上信江さんです。ダウン症のお子さんをお持ちの池上さんが、青葉に越してこられてから、地元に通える場所がなかったことがきっかけで、こちらで活動を立ちあげ、今日に至っていました。
今回はその池上さんのご経験を語ってもらいながら、かつ現在まで継続しているおもちゃ図書館の運営を学ぶことをめざしました。あわせて、直接通っている子どもたちとも遊べるということもあり、参加者のみなさんも楽しみにされておりました。
あおばの活動は現在、金・土・日を中心に青葉区社会福祉協議会の協力を得て、
場所を借りて行われています。しかし場所は常設ではないため、活動開始前1時間には集まって、毎回会場作りを行っています。きれいに整頓され使いやすいように配置されていますが、毎回これはボランティアにより準備がなされます。あおばは全員がボランティアであり、それぞれが役割、責任をもって行われています。「ちょこっとボランティア」ということも募集しており、少し関心があって手伝いたいけど、子どもたちの見守りは、という方が準備などだけに参加しているそうです。池上さんのご説明によれば、「それぞれがやりたいことや得意なことを持ってきて、ボランティア活動をしています」ということでした。音楽を教えるスタッフ、工作を担当するスタッフ、受付管理をするスタッフ、さまざまです。
そんなみんなが集まって、あおばおもちゃの図書館は運営されています。
またここの特徴は、「障害のあるないに関わらず、地域に開放する」ということでした。障害があるから障害者の場所に行かなくてはいけない、というのはナンセンスです。
子育てに不安や悩みのあるお母さん、孤立している親子そんな親子も青葉に通っています。
今ではその活動が発展して、子育てネットワークや障害別の親の会、学齢児の見守り隊など広がっていっていました。そのパワフルな活動展開は本当に頭の下がる思いでした。
人と人のつながりを上手に発展させていたあおばの活動は、まさに地域にねざしたものとなっていました。私自身学ぶことがたくさんあった訪問でした。
参加者の皆さんも得るものも多かったようで、満足していらっしゃいました。
TAKIMOTO